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病院事業管理者挨拶

病院事業管理者挨拶(更新)

                                            ご挨拶
我々はコロナに負けていない!
                                                      病院事業管理者  北野喜良

    令和2年松本市議会6月定例会で、一旦ストップしていた松本市立病院の建設事業の再開が了承されました。われわれは「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)と闘いながら、経営改革を行いつつ、新病院を建設する」という難題に立ち向かって行きます。制約のある中、地域と時代に合った素晴らしい病院をつくりますので、皆さま、応援をお願い申し上げます。

  さて、病院事業管理者というのはなじみが少ないかもしれませんので簡単に説明させていただきます。公立病院の経営形態については、(1)公立公営型(地方独立行政法人)(地方独立行政法人法による)(経営責任者は独立行政法人・理事長)、(2)公立民営型(指定管理者制度)(地方自治法による)(経営責任者は指定管理者(民間業者))、(3)公立公営型(一部適用ないし全部適用)(地方公営企業法による)(経営責任者は一部適用では首長;全部適用では首長が任命した管理者)の3パターンあります。前身の波田総合病院は昭和60年(1985年)に現在地に新築移転し(開設者は波田町長)、平成22年3月に松本市に合併して松本市立波田総合病院となり(開設者は松本市長)、平成24年4月に「松本市立病院」に改称し、現在に至ります。松本市に合併する際に経営形態についても検討され、地方公営企業法の全部適用とする経営形態を継続することになりました。旧波田町時代の平成17年4月から21年3月まで病院事業管理者は置かれていましたが、その後は松本市の条例で置かないものと定められていました。しかし、松本市立病院は経営改革や新病院建設計画など多くの課題を抱えており、平成30年8月菅谷前市長は経営改善のために病院事業管理者を設置する意向を明らかにし、令和元年12月松本市は市議会に条例改正案を提出し、病院事業管理者を配置することとしました。病院事業管理者は常勤特別職で予算原案の作成や契約、職員人事にも権限が与えられています。令和2年3月1日付けで私が病院事業管理者に就任しました。
  時を同じくして、3月1日付けで中村雅彦副院長が院長に就任しました。また、4月に倉科勝美氏が事務部長に就任し、事務部門も強化されました。こうした新しい運営体制で病院改革に取り組み、医療の質と経営の質を高め、地域に密着した新病院の建設を実現させたいと思い奮闘努力しているところです。

  こうした中、中国武漢を源にして世界中に新型コロナウイルス感染症が蔓延しました。当院は長野県の感染症指定医療機関として、令和2年2月16日より感染患者を受け入れました。その後、最大で37床まで感染症病床を拡張する計画のもと新型コロナウイルス感染症と疑似症患者を受け入れ、松本医療圏で中心的役割を果たしてまいりました。ここでは詳細は略しますが、感染者の診療体制と検査体制を整えることができ、院内感染もなく取り組むことができ、市民の皆さまから多くの応援や寄贈・寄付もいただきました。この地域のコロナ感染症は次第に落ち着き、6月1日から2次救急患者の受け入れや手術・内視鏡・健診・リハビリなどを再開し、通常の診療体制に戻っています。現在は第2波に備え、診療・検査体制を整えています。
  その一方で、コロナ感染症の病院経営に与える影響は大変大きく、医業収益は大幅に減少し、令和2年度の黒字化は困難な状況となりました。平成30年8月、現病院の経営改革を最優先に取り組むため、基本設計は先送りされていました。令和元年度の経常収支が黒字決算見込みとなったことと、施設の老朽化も進んでいること等を踏まえ、冒頭でも述べましたが、令和2年松本市議会6月定例会で松本市立病院の建設事業の再開が了承されました。当院のコロナ感染症への真摯な取り組みが評価され、臥雲市長の言葉を借りれば、「松本市立病院の存在意義はこれまで以上に高まっている」と考えられます。今後、さらに経営改革を押し進めるとともに、建設基本計画の見直しや建設候補地の選定を行って行きます。地域の皆さまのみならず全職員の念願である「新病院の建設」を早期に実現したいと思います。併せて医療サービス向上等のソフト面の充実も図って参ります。そして、山間部を含む松本市西部地域の皆さまに、安心・安全でより質の高い医療を提供できるように病院改革を進め、今まで以上に地域の皆さまに親しみのある愛される病院となり、健康を含めた医療文化を形成することでこの地域の発展にも貢献したいと思います。

  日本は人口減少・少子高齢化社会への加速度的進展によって疾病構造も変化しつつあり、さらに新型コロナウイルスなどの感染症蔓延、地球温暖化による環境変化と大規模災害の頻繁化が私たちの生活に影響を与えるようになって来ました。10年、20年先を見据えつつ、こうした社会・環境の変化にも順応できる病院づくりができればと思っています。    
  松本市西部地域の皆さま、松本市ならびに隣接する市町村の皆さま、医療関係者の皆さまのご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
                                                        (2020年7月9日更新)

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